国家資格キャリアコンサルタント試験のKOKAGE考(7-4)グループアプローチ(2)
今回は、前回まとめたグループアプローチの中から、構成的グループエンカウンターについて、補足します。
「構成的グループエンカウンター」國分康孝
1 構成的グループエンカウンター
・人間としての生き方を検討するサイコエジュケーションの一方法
・生き方を検討するとは、思考、感情、行動を意識化すること
・エクササイズとシェアリングの2本柱の折衷主義的なプログラム構成とルール設定
・参加者、事務局、スタッフ、リーダーの役割を決める
2 構成的グループエンカウンターの基本的知識・スキル
(1)原則
①ふれあいと自己発見を促進すること
②リーダーは、折衷主義的なプログラム構成をとる
③リーダーは、(1)①の2つのプロセスを同程度のレベルを保持、並行し進行する
④メンバー相互のエンカウンターは、リーダーとメンバーの関係性を土壌に育む
(2)構成的グループエンカウンターを行うための知識、スキル
①関連するカウンセリング理論の知識とそのスキル
・ゲシュタルト療法
・精神分析理論
・論理療法
・行動療法
・来談者中心療法
・交流分析
・特性因子理論
・内観療法等
②2種類のリーダーシップの兼備
・私的感情交流を促進するためのリーダーシップ
個人的感情交流の能力(自己開示)
・公的役割関係を促進するためのリーダーシップ
役割関係の展開能力(自己主張)
※コミュニケーション能力:2つの能力を発揮するために有効な能力
③エクササイズを介した自己開示
・エクササイズ 心理教育的な体験学習の課題のこと
・エクササイズの6つねらい
自己理解、自己受容、自己表現と主張、感受性、信頼体験、役割体験
・3つの側面(メンバーの感情、思考、行動)における行動変容を目的とする
④インストラクション
・エクササイズ1つ1つのねらい、内容及び留意点等を丁寧に説明すること
・適切なインストラクションで、参加への理解を深め、自己理解を促進する
・インストラクションの留意点
ねらいと目的の明確化
ルールの徹底
リーダーまたは代表者によるデモンストレーション(実演)
⑤シェアリング
・エクササイズへの取り組み後の感じたこと等を共有すること
・シェアリングにより、体験的理解と知的洞察を補完する
・シェアリングにより、メンバー各人の固有性を共有する
・シェアリングにより、感じたこと、考え、行動を整理し理解できる
・社会的比較と行動変容への動機付けとなる
・受容、共感的理解により受容的態度を育む
・シェアリングにおけるリーダーの留意点
解釈、分析、批判はしない。メンバーの自己開示を大切に扱い、自己理解を促進
⑥3つの抵抗への予防
・3つの抵抗
特定の感情(劣等感、コンプレックス及び過剰な自己肯定感等)へのとらわれ
特定の思考(人前では涙をみせてはいけない等)へのとらわれ
特定の行動(貧乏揺すり等)へのとらわれ
・リーダーによる3つの抵抗に対する予防方法
エンカウンターの構成と進行の変化、取り組みへの対応することで抵抗を予防
⑦リーダーによる介入
・リーダーが介入するケース
メンバーが自身が持つ沈黙したい等の権利を守れない場合
インストラクターどおりの作業をしない場合
ルールが守られていない場合等

